期間限定薄桜鬼ブログ
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大晦日、皆さまいかがお過ごしでしょうかv
私は昨日、斎藤さんと沖田さんと副長の話で4時間近くも盛り上がり、良い年末を迎えております。良い年末の基準はスルーしていただくとして、年末妄想に参りたいと思いますv
年の暮れから元旦までの妄想マラソン。
少しずつ記事が追加されて参ります。
そんな阿呆な企画にお付き合いくださるかたは右下のタイトルからどぞ///
まずは近藤さんです。
↓
うっ、土方さんupしたら全部消えた…!(涙)再up急ぎます(涙)
↓
土方さん書き直してきました。2008年中に間に合うか!?
↓
ぎりぎりで2008年に土方さんをup。
皆様、よいお年を!
↓
明けましておめでとうございます!vvv
皆様に幸多き年でありますようにvvv
いろいろあって更新ペースが遅れておりますが、年越しを薄桜鬼妄想で越すという野望は達成///
2009年の書き初めは沖田さんになりました。up完了。
でも妄想はまだ年末です(^^;
↓
次は斎藤さん、というところで一回DOWN(^^;
お早うございます。東京の元旦は宇宙の色が混ざっていそうな青空です。
これから年始回りなんですが……今日中に残り全部書けるのか!?
何時に戻って来られるかが勝負です☆
↓
戻って参りました! 三合ほど日本酒飲んで来ましたがほぼ素面です。
ただいま斎藤さんの回を書いております☆
↓
斎藤さんの回upに参りましたv
メルフォありがとうございます! すねちゃった沖田さんは、そのまま千鶴さんをいじめ構いに行けばいいと思いますvvv 御礼はまた後ほど!vvv
↓
平助君の回をupに参りました。
管理人が出張っておりますが年末ジャンボ大ボーナス(?)ということでひとつ! お許しいただければ……!!
↓
元日23時55分。左之さんの回をupに参りました。
最後までお付き合い下さいました方に心より御礼申し上げます!!
もうとんでもない幸せがたくさん、皆様に訪れますように…!!
私は昨日、斎藤さんと沖田さんと副長の話で4時間近くも盛り上がり、良い年末を迎えております。良い年末の基準はスルーしていただくとして、年末妄想に参りたいと思いますv
年の暮れから元旦までの妄想マラソン。
少しずつ記事が追加されて参ります。
そんな阿呆な企画にお付き合いくださるかたは右下のタイトルからどぞ///
まずは近藤さんです。
↓
うっ、土方さんupしたら全部消えた…!(涙)再up急ぎます(涙)
↓
土方さん書き直してきました。2008年中に間に合うか!?
↓
ぎりぎりで2008年に土方さんをup。
皆様、よいお年を!
↓
明けましておめでとうございます!vvv
皆様に幸多き年でありますようにvvv
いろいろあって更新ペースが遅れておりますが、年越しを薄桜鬼妄想で越すという野望は達成///
2009年の書き初めは沖田さんになりました。up完了。
でも妄想はまだ年末です(^^;
↓
次は斎藤さん、というところで一回DOWN(^^;
お早うございます。東京の元旦は宇宙の色が混ざっていそうな青空です。
これから年始回りなんですが……今日中に残り全部書けるのか!?
何時に戻って来られるかが勝負です☆
↓
戻って参りました! 三合ほど日本酒飲んで来ましたがほぼ素面です。
ただいま斎藤さんの回を書いております☆
↓
斎藤さんの回upに参りましたv
メルフォありがとうございます! すねちゃった沖田さんは、そのまま千鶴さんを
↓
平助君の回をupに参りました。
管理人が出張っておりますが年末ジャンボ大ボーナス(?)ということでひとつ! お許しいただければ……!!
↓
元日23時55分。左之さんの回をupに参りました。
最後までお付き合い下さいました方に心より御礼申し上げます!!
もうとんでもない幸せがたくさん、皆様に訪れますように…!!
**********
元治元年、年の暮れ。第一次長州征伐も終わり、壬生の屯所はどんな年末を迎えているでしょうか。突撃レポートに参りたいと思います!
近藤さん。
大晦日、そろそろ皆も起き出そうという頃合い。
寒いなかを真っ白な息を吐きながら局長がご帰還なさいました。八木邸まで付き従っていた二名の平隊士さんは、近藤さんが玄関をくぐるのを見届けて、自分達の部屋がある棟に帰っていきました。きっと護衛役だったんですね。ご苦労様です。
局長は大晦日だというのにお仕事だったのでしょうか。
「ん、いや、会津藩邸を出ようとしたら呼び止められてなあ。数名であれこれ政情について思うところを交わしていたらこんな時間になってしまった」
少し恥ずかしそうに笑う局長ですが、お酒を召した様子ではありません。きっとこれからの京の警備について、藩の偉い皆様方と難しいお話をなさっていらしたのでしょう。
「さて今から少し寝るとしても……晦日に惰眠を貪っていたらトシにどやされそうだな」
いえそんなことは!
……あるかも(汗)
局長はきちんと草履を揃えると、にこやかな笑顔を浮かべて邸の奧へ向かいました。皆を起こさないようにとのご配慮でしょう、いつもより足音を抑えていらっしゃいます。
そういえば、局長のお部屋と土方さんのお部屋はとても近いはず。
局長は冗談交じりであんなふうにおっしゃいましたけれど、土方さんはきっとわずかな気配で局長のお帰りに気づいて……朝までお仕事だった局長をゆっくり寝かせてあげてくださいますよねv
**
土方さん。
さて、そろそろ朝ご飯のお時間です。
広間には八木さんのご家族が幹部の皆さんのお膳をご用意してくださっております……が、おや? 今朝は全員いらっしゃるはずなのですが、お膳の数がひいふうみい……人数ー2人分のようです。
これはいったいどういうことでしょうか、ご内儀殿。
「へえ、今朝は近藤はんと自分の分は要らんと土方はんがゆわはりまして。幹部の若いのを手伝いに使うて構わないから、餅がつきあがったらお部屋にお運びするようにと」
ご内儀はにこにこと配膳の作業に戻っていかれました。餅つきに若い労働力は頼もしいですよね!
──なるほど。朝ご飯の時間は近藤さんにゆっくり寝てもらって、これからお正月用のお餅をついたら、それが出来上がった頃に二人で食事にしようということですね。さすが副長です。外野が心配することなど何もありませんでした。
っということは、副長はひょっとしてまだお休みなのでしょうか?
近藤さんの帰りが遅かったことをご存じであれば、きっと副長も遅くまで起きていらしたのでしょう。しかも朝餉の支度が始まる頃まで起きていらしたということは。
……ちょっとカメラを移動してみましょうか///
広間を出て、廊下を渡って……。
……。
……うっ。
……雨戸の閉まった廊下は薄暗く、土方さんのお部屋も暗く静まりかえっていますのでまだお休みだと思われるのですが……。
しーんとしているだけなんですが……。
ろ、廊下に妙な圧迫感が……(汗)
──ふ、不甲斐なくてすみません!
副長の寝顔レポートは諦めます……orz
激しく見たい、見たいのですが……(小声)
**
沖田さん。
どうやら大晦日の昼の巡察は、一番隊のお仕事ではなさそうです。
沖田さんは先程から道場にお入りになっています。組長だけでなく剣術師範という肩書きも持っておいでの沖田さんのことですから、巡察がない時にはこうして平隊士の皆さんに稽古をつけていらっしゃるんですね。
……ですが、少し前から道場の剣戟の音が途絶えてしまいました。休憩でしょうか?
ではちょっと覗いてみましょう……。
──。
──?!
み、皆さんが道場の床に倒れていらっしゃいます……!
飛び込みの形のように縦長に倒れているかたとか、お腹を抱えてうずくまったけれども堪えきれず転がってしまったようなかたとか、二三名で折り重なってるかたとか……。バラエティに富んでます。
まさか全部、沖田さんが……?
沖田さんの姿を探すと──道場の端っこで床に頬杖をついて寝転がっていました。
あの、やっぱり累々と倒れていらっしゃる皆さんは、その。
「うん、一年の修行の成果を見せてもらおうと思ったんだけどね。まだ僕の相手は無理だったかな」
そりゃ無理ですよ。
「あーあ、退屈だなあ」
大仰に溜息をつく沖田さん。そんなことおっしゃっても……木刀で叩きのめしちゃってますから、皆さんしばらく起きあがれませんよ。他の幹部の皆さんならお相手になるのでは?
「近藤さんと土方さんは密談中。佐之さんと平助君は巡察中。新八さんと斎藤君は八木さんの手伝い」
なるほど、餅つきには永倉さんと斎藤さんが駆り出されたようです。ちょっと見たいかも……とか思っていると、沖田さんがひらりと身を起こしました。
「仕方ないから、この人たちが起きるまでどこかで遊んでくるよ。じゃあね」
モナ○ザ並に謎めいた微笑みを残して沖田さんは道場を出て行かれました。
──なんかこう、ご機嫌斜めなのでしょうか?
近藤さんが土方さんと密談中、ってあたりが地雷だったのでしょうか。
後に残ったのは床とお友達になっている隊士さんたち……。
もしかしたら稽古じゃなくて憂さ晴らしだったのかも知れません。
──合掌。
**
斎藤さん。お餅つきは終わったのでしょうか。
八木さんご家族のお住まいになっているエリアは謎のベールに包まれているのですが、こちらの土間から廻ってみましょう……
と思ったら、土間の襖を開いた斎藤さんと鉢合わせました。どうやらお餅つきは終わったようです。斎藤さんが左手に持ったお皿には、ほこほこと湯気の立つ、つきたてのお餅が乗っています。あんこときな粉と大根おろし。美味しそうです。京の都は丸餅なんですねー。
お餅つき、お疲れ様でした。やっぱり永倉さんが杵をふるってつき手担当だったのでしょうか?
「いや。俺がつき手で新八は返し手だった」
──それはちょっと意外な組み合わせでした。斎藤さんと永倉さん、と聞いた瞬間に永倉さんが木臼を壊しかねない勢いで杵をふるっている情景を思い浮かべていたのですが。
「だからだ」
──は?
「臼を壊したことがあるというので俺がつき手になった」
……。
……木臼って壊れるんだ……。
「──もういいか。餅が冷める」
あ、そうですね。すみません、ありがとうございました。
餅つきという重労働に疲労の影も見せず、淡々と土間を渡って新選組借り受けエリアにおいでになる斎藤さん。餅をつくお姿も見てみたかった気がしますが、残念です。
ところでそのお餅は誰かに差し上げるのでしょうか?
すれ違いざまに伺ってみた問いにはお答えいただけませんでした。
ですが、おそらくは反射的に答えようとなさったのでしょう、開きかけてしまった口を閉じた斎藤さんの頬が──ほんのり赤くなったような気がします!
すぐに襖の向こうへと去ってしまわれましたが……斎藤さんの頬染めは僅かでも大変に威力があります。いえ、僅かだからこそ大変に威力があります!!
お餅を手渡す折にも多少照れたりなさるのでしょうか。そんなご様子を想像すると威力三倍段です。
──美味しく召し上がってください!!(笑)
**
平助君。そろそろ巡察から戻る頃でしょうか?
大晦日の日も暮れて──壬生屯所の、坊城通に面した方角が騒がしくなりました。どうやら昼の巡察に出ていた隊士の皆さんがお帰りになったようです。
カメラを持って移動してみますと……どこの組でしょうか、一つの組が帰参していました。部屋のある棟へ向かう方々、熱心にも道場へと入っていく方々、井戸に集まって水を汲む方々など、解散後の動きは人それぞれのようです。
おっと、平助君を発見。ということは帰参したのは八番隊ですね。八木邸母屋のほうへ歩いてくる平助君は寒そうに首をすくめておいでです。ポニーテール(?)にしてしまうと首筋は寒いんですよねー。
巡察お疲れ様でした。大晦日の京の様子はいかがでしたか?
「ん? ああ、祭っていうと江戸よりこっちのほうが賑わうのかもなー」
祭、ですか?
「正月も祭みたいなもんじゃねー?」
おお、平助君がにかっと笑うとそこだけ暖かくなるような気がします。
「どこも餅ついたり飾り出したり、忙しなくってさ。神社とか寺には人も集まり出してて、八坂神社の近くとか、もうすっげぇ人だかり!」
楽しそうですね。お仕事も終わりましたし、どなたか誘ってお参りにいらしては?
「……あー、うん。そのつもりなんだけど」
おや、平助君の視線が派手に横に流れました。具体的に思い浮かべる相手がいらっしゃるご様子ですv
でも、お誘いするのに何か躊躇うことでもあるのでしょうか。
「二人で、っていうわけにもいかねえしな……」
お。
おお!
これは明らかに照れていらしゃる……!
だいぶ暗くなってきたのでお顔の色までは良く分からないのですが。
照れ混じりの声はちょっと反則だと思います!
しかしせっかくですので理性をかき集めてプッシュしてみましょう。
お二人でお参りなんていいじゃないですか。周囲には沢山人もいるわけですし、やましいことなんて何一つございませんよ!
「……そっかな」
そーです!
「……そーだよなー!」
おお、誘ってみることになさったようです。うんうんと頷いて、駆け出して行かれました。
いってらっしゃい! 楽しんできてくださいねーv
**
左之さん。
闇夜に星が瞬き始め、十番隊もお戻りになりました。帰参の皆様からは、わっくわっくのオーラが溢れてきておりますので、この後は京の町に繰り出されるご予定なのかも知れません。
母屋の方に歩いてくる長身の影は、どうやら原田さんのようです。この時間になると篝火も焚かれますので、近くに来るとお顔も──はい、原田さんで間違いありません。
大晦日遅くまで、巡察ご苦労さまでした。原田さんもこれから町に繰り出されるのでしょうか?
「──いや、俺まで出たら屯所に誰も残らねえだろ。新八は夜の巡察当番だしな。年越しは屯所でゆっくり酒でも呑むさ」
意味深な笑みの視線を落とした先──原田さんの腰にはちゃっかり酒瓶が下がっています。じゅ、巡察中にお買い求めになったのでしょうか……いいのでしょうか……副長にばれるとやばいような気がいたしますが……。
……。
只今、あからさまに「内緒にしろよ」な目配せがございました。
かしこまりました、内密に致しましょう。
それにしても、他に誰も残らないとは。局長や副長はお残りになるでしょうし、斎藤さんも祭騒ぎに浮かれるようには見えませんが。
「局長や土方さんこそお参りにいかねえとな。新選組を背負う立場だろう?」
──なるほど。
「斎藤は、あれだ。こういう騒ぎの時には総司が巻き込むのさ」
────なるほど……。
原田さんはお参りに行かなくてもいいんですか?
「ま、年が明けて暇がある時にでも考えるよ。百八つの鐘を聞いて綺麗さっぱり煩悩を払っちまうと、生きてる楽しみが減るだろ?」
そ……そういうものでしょうか……。
「そういうもんさ。じゃあな、良い年を迎えろよ」
さらりと笑って、原田さんは母屋に入っていかれました。
原田さんは今年も来年も大人です。
それでは皆様、良いお年を……!
ここまでお付き合い下さいましてありがとうございました!
元治元年、年の暮れ。第一次長州征伐も終わり、壬生の屯所はどんな年末を迎えているでしょうか。突撃レポートに参りたいと思います!
近藤さん。
大晦日、そろそろ皆も起き出そうという頃合い。
寒いなかを真っ白な息を吐きながら局長がご帰還なさいました。八木邸まで付き従っていた二名の平隊士さんは、近藤さんが玄関をくぐるのを見届けて、自分達の部屋がある棟に帰っていきました。きっと護衛役だったんですね。ご苦労様です。
局長は大晦日だというのにお仕事だったのでしょうか。
「ん、いや、会津藩邸を出ようとしたら呼び止められてなあ。数名であれこれ政情について思うところを交わしていたらこんな時間になってしまった」
少し恥ずかしそうに笑う局長ですが、お酒を召した様子ではありません。きっとこれからの京の警備について、藩の偉い皆様方と難しいお話をなさっていらしたのでしょう。
「さて今から少し寝るとしても……晦日に惰眠を貪っていたらトシにどやされそうだな」
いえそんなことは!
……あるかも(汗)
局長はきちんと草履を揃えると、にこやかな笑顔を浮かべて邸の奧へ向かいました。皆を起こさないようにとのご配慮でしょう、いつもより足音を抑えていらっしゃいます。
そういえば、局長のお部屋と土方さんのお部屋はとても近いはず。
局長は冗談交じりであんなふうにおっしゃいましたけれど、土方さんはきっとわずかな気配で局長のお帰りに気づいて……朝までお仕事だった局長をゆっくり寝かせてあげてくださいますよねv
**
土方さん。
さて、そろそろ朝ご飯のお時間です。
広間には八木さんのご家族が幹部の皆さんのお膳をご用意してくださっております……が、おや? 今朝は全員いらっしゃるはずなのですが、お膳の数がひいふうみい……人数ー2人分のようです。
これはいったいどういうことでしょうか、ご内儀殿。
「へえ、今朝は近藤はんと自分の分は要らんと土方はんがゆわはりまして。幹部の若いのを手伝いに使うて構わないから、餅がつきあがったらお部屋にお運びするようにと」
ご内儀はにこにこと配膳の作業に戻っていかれました。餅つきに若い労働力は頼もしいですよね!
──なるほど。朝ご飯の時間は近藤さんにゆっくり寝てもらって、これからお正月用のお餅をついたら、それが出来上がった頃に二人で食事にしようということですね。さすが副長です。外野が心配することなど何もありませんでした。
っということは、副長はひょっとしてまだお休みなのでしょうか?
近藤さんの帰りが遅かったことをご存じであれば、きっと副長も遅くまで起きていらしたのでしょう。しかも朝餉の支度が始まる頃まで起きていらしたということは。
……ちょっとカメラを移動してみましょうか///
広間を出て、廊下を渡って……。
……。
……うっ。
……雨戸の閉まった廊下は薄暗く、土方さんのお部屋も暗く静まりかえっていますのでまだお休みだと思われるのですが……。
しーんとしているだけなんですが……。
ろ、廊下に妙な圧迫感が……(汗)
──ふ、不甲斐なくてすみません!
副長の寝顔レポートは諦めます……orz
激しく見たい、見たいのですが……(小声)
**
沖田さん。
どうやら大晦日の昼の巡察は、一番隊のお仕事ではなさそうです。
沖田さんは先程から道場にお入りになっています。組長だけでなく剣術師範という肩書きも持っておいでの沖田さんのことですから、巡察がない時にはこうして平隊士の皆さんに稽古をつけていらっしゃるんですね。
……ですが、少し前から道場の剣戟の音が途絶えてしまいました。休憩でしょうか?
ではちょっと覗いてみましょう……。
──。
──?!
み、皆さんが道場の床に倒れていらっしゃいます……!
飛び込みの形のように縦長に倒れているかたとか、お腹を抱えてうずくまったけれども堪えきれず転がってしまったようなかたとか、二三名で折り重なってるかたとか……。バラエティに富んでます。
まさか全部、沖田さんが……?
沖田さんの姿を探すと──道場の端っこで床に頬杖をついて寝転がっていました。
あの、やっぱり累々と倒れていらっしゃる皆さんは、その。
「うん、一年の修行の成果を見せてもらおうと思ったんだけどね。まだ僕の相手は無理だったかな」
そりゃ無理ですよ。
「あーあ、退屈だなあ」
大仰に溜息をつく沖田さん。そんなことおっしゃっても……木刀で叩きのめしちゃってますから、皆さんしばらく起きあがれませんよ。他の幹部の皆さんならお相手になるのでは?
「近藤さんと土方さんは密談中。佐之さんと平助君は巡察中。新八さんと斎藤君は八木さんの手伝い」
なるほど、餅つきには永倉さんと斎藤さんが駆り出されたようです。ちょっと見たいかも……とか思っていると、沖田さんがひらりと身を起こしました。
「仕方ないから、この人たちが起きるまでどこかで遊んでくるよ。じゃあね」
モナ○ザ並に謎めいた微笑みを残して沖田さんは道場を出て行かれました。
──なんかこう、ご機嫌斜めなのでしょうか?
近藤さんが土方さんと密談中、ってあたりが地雷だったのでしょうか。
後に残ったのは床とお友達になっている隊士さんたち……。
もしかしたら稽古じゃなくて憂さ晴らしだったのかも知れません。
──合掌。
**
斎藤さん。お餅つきは終わったのでしょうか。
八木さんご家族のお住まいになっているエリアは謎のベールに包まれているのですが、こちらの土間から廻ってみましょう……
と思ったら、土間の襖を開いた斎藤さんと鉢合わせました。どうやらお餅つきは終わったようです。斎藤さんが左手に持ったお皿には、ほこほこと湯気の立つ、つきたてのお餅が乗っています。あんこときな粉と大根おろし。美味しそうです。京の都は丸餅なんですねー。
お餅つき、お疲れ様でした。やっぱり永倉さんが杵をふるってつき手担当だったのでしょうか?
「いや。俺がつき手で新八は返し手だった」
──それはちょっと意外な組み合わせでした。斎藤さんと永倉さん、と聞いた瞬間に永倉さんが木臼を壊しかねない勢いで杵をふるっている情景を思い浮かべていたのですが。
「だからだ」
──は?
「臼を壊したことがあるというので俺がつき手になった」
……。
……木臼って壊れるんだ……。
「──もういいか。餅が冷める」
あ、そうですね。すみません、ありがとうございました。
餅つきという重労働に疲労の影も見せず、淡々と土間を渡って新選組借り受けエリアにおいでになる斎藤さん。餅をつくお姿も見てみたかった気がしますが、残念です。
ところでそのお餅は誰かに差し上げるのでしょうか?
すれ違いざまに伺ってみた問いにはお答えいただけませんでした。
ですが、おそらくは反射的に答えようとなさったのでしょう、開きかけてしまった口を閉じた斎藤さんの頬が──ほんのり赤くなったような気がします!
すぐに襖の向こうへと去ってしまわれましたが……斎藤さんの頬染めは僅かでも大変に威力があります。いえ、僅かだからこそ大変に威力があります!!
お餅を手渡す折にも多少照れたりなさるのでしょうか。そんなご様子を想像すると威力三倍段です。
──美味しく召し上がってください!!(笑)
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平助君。そろそろ巡察から戻る頃でしょうか?
大晦日の日も暮れて──壬生屯所の、坊城通に面した方角が騒がしくなりました。どうやら昼の巡察に出ていた隊士の皆さんがお帰りになったようです。
カメラを持って移動してみますと……どこの組でしょうか、一つの組が帰参していました。部屋のある棟へ向かう方々、熱心にも道場へと入っていく方々、井戸に集まって水を汲む方々など、解散後の動きは人それぞれのようです。
おっと、平助君を発見。ということは帰参したのは八番隊ですね。八木邸母屋のほうへ歩いてくる平助君は寒そうに首をすくめておいでです。ポニーテール(?)にしてしまうと首筋は寒いんですよねー。
巡察お疲れ様でした。大晦日の京の様子はいかがでしたか?
「ん? ああ、祭っていうと江戸よりこっちのほうが賑わうのかもなー」
祭、ですか?
「正月も祭みたいなもんじゃねー?」
おお、平助君がにかっと笑うとそこだけ暖かくなるような気がします。
「どこも餅ついたり飾り出したり、忙しなくってさ。神社とか寺には人も集まり出してて、八坂神社の近くとか、もうすっげぇ人だかり!」
楽しそうですね。お仕事も終わりましたし、どなたか誘ってお参りにいらしては?
「……あー、うん。そのつもりなんだけど」
おや、平助君の視線が派手に横に流れました。具体的に思い浮かべる相手がいらっしゃるご様子ですv
でも、お誘いするのに何か躊躇うことでもあるのでしょうか。
「二人で、っていうわけにもいかねえしな……」
お。
おお!
これは明らかに照れていらしゃる……!
だいぶ暗くなってきたのでお顔の色までは良く分からないのですが。
照れ混じりの声はちょっと反則だと思います!
しかしせっかくですので理性をかき集めてプッシュしてみましょう。
お二人でお参りなんていいじゃないですか。周囲には沢山人もいるわけですし、やましいことなんて何一つございませんよ!
「……そっかな」
そーです!
「……そーだよなー!」
おお、誘ってみることになさったようです。うんうんと頷いて、駆け出して行かれました。
いってらっしゃい! 楽しんできてくださいねーv
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左之さん。
闇夜に星が瞬き始め、十番隊もお戻りになりました。帰参の皆様からは、わっくわっくのオーラが溢れてきておりますので、この後は京の町に繰り出されるご予定なのかも知れません。
母屋の方に歩いてくる長身の影は、どうやら原田さんのようです。この時間になると篝火も焚かれますので、近くに来るとお顔も──はい、原田さんで間違いありません。
大晦日遅くまで、巡察ご苦労さまでした。原田さんもこれから町に繰り出されるのでしょうか?
「──いや、俺まで出たら屯所に誰も残らねえだろ。新八は夜の巡察当番だしな。年越しは屯所でゆっくり酒でも呑むさ」
意味深な笑みの視線を落とした先──原田さんの腰にはちゃっかり酒瓶が下がっています。じゅ、巡察中にお買い求めになったのでしょうか……いいのでしょうか……副長にばれるとやばいような気がいたしますが……。
……。
只今、あからさまに「内緒にしろよ」な目配せがございました。
かしこまりました、内密に致しましょう。
それにしても、他に誰も残らないとは。局長や副長はお残りになるでしょうし、斎藤さんも祭騒ぎに浮かれるようには見えませんが。
「局長や土方さんこそお参りにいかねえとな。新選組を背負う立場だろう?」
──なるほど。
「斎藤は、あれだ。こういう騒ぎの時には総司が巻き込むのさ」
────なるほど……。
原田さんはお参りに行かなくてもいいんですか?
「ま、年が明けて暇がある時にでも考えるよ。百八つの鐘を聞いて綺麗さっぱり煩悩を払っちまうと、生きてる楽しみが減るだろ?」
そ……そういうものでしょうか……。
「そういうもんさ。じゃあな、良い年を迎えろよ」
さらりと笑って、原田さんは母屋に入っていかれました。
原田さんは今年も来年も大人です。
それでは皆様、良いお年を……!
ここまでお付き合い下さいましてありがとうございました!
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明けましておめでとうございます!
おめでとうございます!!
素敵な大晦日&お正月ネタを有り難うございます!楽しく拝見させていただきました。しっとり大人だったり、大人げなかったり、キュン殺級だったり、青春だったりで、楽しさ満載でございました。年末年始の屯所を、一緒にレポーター目線で回った気分です~。このあとは、コッソリ原田さんのお酒にお付き合いさせていただくか、沖田さんに絡まれる斎藤さんの加勢に向かうか、それとも近藤さんの肩でも揉んで差し上げようか…ってそんな事したら沖田さんがヤキモキやくかな(笑)私的には原田さんがイチオシです。
お忙しいなか、お疲れ様でした!今年も引き続きよろしくお願いいたします!
素敵な大晦日&お正月ネタを有り難うございます!楽しく拝見させていただきました。しっとり大人だったり、大人げなかったり、キュン殺級だったり、青春だったりで、楽しさ満載でございました。年末年始の屯所を、一緒にレポーター目線で回った気分です~。このあとは、コッソリ原田さんのお酒にお付き合いさせていただくか、沖田さんに絡まれる斎藤さんの加勢に向かうか、それとも近藤さんの肩でも揉んで差し上げようか…ってそんな事したら沖田さんがヤキモキやくかな(笑)私的には原田さんがイチオシです。
お忙しいなか、お疲れ様でした!今年も引き続きよろしくお願いいたします!